従業員とともに

安全で快適な職場づくり

設備を安全に保つために定期的に点検や補修をしたり、安全に作業が行われているかパトロールを実施したり、リスクアセスメントを実施して危険源を特定し、リスクを洗い出すなど、絶えず安全を保てるよう努めています。それでも作業の中には見落とされた危険が潜んでいる場合があります。たとえ小さな危険であっても、従業員一人ひとりが危険感受性を高めて見つけることができるように、「危険予知訓練(=KYT)」を行うほか、工場で実際に使われている生産設備を用いて、機械に巻込まれる等の災害を体感してもらう「危険体感教育」も実施しています。また、定期的な安全・衛生パトロールや「安全衛生119番通報」という危険を見つけ出し合う活動を続けています。

防災訓練

日本では地震など大きな自然災害が避けられません。フクビでは、事業継続計画の一つとして自然災害による被害を最小限に食い止めるため、さまざまな備えを図っています。
災害発生時に人命救助を第一に行動できるように、毎年5月20日を『防災の日』と定めて、この日の前後にグループ一斉の防災訓練、救命訓練を行っています。グループ全ての工場や事業所に非常食、飲料水、避難用品、保護具、救急用品を配備、これらの正しい取扱い方法も『防災の日』の重要な訓練の一つとしています。

救命訓練

フクビでは、主要な工場や事務所にAEDを設置し、その操作方法を含む一次救命の訓練にも取り組んでおります。『防災の日』などを通じて、繰り返し一次救命のやり方を学ぶことで、万一の時に適切な救命措置がとれるよう図っております。

消防訓練

フクビのものづくりでは、プラスチックをはじめとする燃えやすい材料、重油や石油ガスなどの燃料、さまざまな化学品の取り扱いがあります。ひとたび火災を起こすと従業員の生命にも関わるほか、工場にとどまらず近隣地域にも大きな影響があります。火災を起こさない備えはたいへん重要です。火災に備えた日常のパトロールのほか、火災が発生しても適切な初期消火が取れるように自衛消防隊を置き、万一に備えています。自衛消防隊では、小型ポンプや消火器操作の訓練を行い、地域の消防操法大会にも参加するなど、技術向上に取り組んでいます。

持続的な企業価値創造に向けた人材育成の取り組み

フクビグループでは、従業員の成長と活躍が永続的発展の土台であると考え、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮するために、多様なキャリア観に応じた能力開発とキャリア自律を促進しています。希望者には、社内キャリアコンサルタントによる面談や自己申告によるキャリア支援も実施しています。当社グループ固有の専門知識とスキル伝承に向けた取り組みとして、人を教えることができる人材(OJTリーダー)の育成にも力を入れています。また、通信教育や資格取得の支援を通して、学ぶ風土づくりを醸成しています。

EAP推進室の設置

EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)推進室を設け、従業員のこころと体の健康推進をサポートしています。
身体面の健康管理:定期健康診断(一般、特殊)の実施、生活習慣病予防検診等の計画・実施・管理、有所見者に対する健康指導等を行っています。
精神面の健康管理:相談やストレスチェックを通じて、就業者自身のストレスや問題の解決のための支援を行っています。管理監督者が対応する、就業者の問題対応、職場復帰、職場環境の改善等についてもサポートしています。

社内報「一歩一歩」・社内レクリエーション

グループの工場や事業所は国内外の各地に散らばっています。各地の従業員同士が接する機会、また同じ工場や事業所の中にあっても各自の作業があり、お互いに接する機会は多くはありません。各地の従業員を身近にする取り組みの一つとして、社内報「一歩一歩」を定期的に発行しています。また、社内レクリエーションを1年に1回開催、スポーツを通じた親睦も図っております。

安全衛生への取り組み

従業員が仕事をする職場が安全で快適であることは、企業活動をしていくうえでの大前提です。ものづくりが事業の中心のため、製造機械、製品の運搬機械、ボイラー、乾燥設備などさまざまな設備を使って作業をしています。多くの燃料や化学品の取り扱いもあります。営業活動では自動車の使用もあります。危険が潜むさまざまな作業がある中で、災害を未然に防ぎ、安全を維持していかなければなりません。設備の安全装置、作業時の保護具などのハード対策、安全作業の標準化や従業員の安全意識向上などのソフト対策の両面で、作業の安全を図っています。これらの安全管理活動は「労働安全衛生マネジメント」により推し進めています。

労働安全衛生マネジメントシステム規格は、国際規格のOHSAS18001を2002年に導入し、認証を受けて取り組みを継続してきました。
2018年にOHSAS18001がISO45001に移行したことに伴い、当社でも2021年に移行、引き続き取り組みを継続しています。

労働安全衛生マネジメントの状況 - ISO45001の認証登録
対象事業所 本社及び本社工場・三方工場・坂井工場・あわらバイオマス工場
認証登録機関 日本環境認証機構 (JACO)
認証登録日 2002年10月8日
※ OHSAS18001認証によりスタート、2021年にISO45001に移行。
登録番号 QC02J0200

フクビグループ労働安全衛生方針

企業理念

  • 化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する。
  • 企業経営を通じて、地域に貢献し、環境共生型社会形成に寄与する。

中長期ビジョン

  • 新たな技術開発と市場創造に絶え間なく挑戦し、快適な社会の実現に貢献する。一人一人の成長と企業の成長が一体となることで、喜びを実感できるフクビグループを目指す。

企業理念、中長期ビジョンを実現していくうえで、労働安全衛生は最重要基盤である。このことを全員が十分に認識し、安全で働きやすく、健康的な職場づくりを目指し、労働安全衛生の向上に取り組む。

  1. 職場に潜むさまざまな危険に対応していくためには、一人ひとりの危険感受性が欠かせない。働く一人ひとりが、自らの危険を危険と感じ、それを回避していく能力を高めるとともに、危険を回避しようという意識を職場の中に醸成する。
  2. 労働安全衛生の確保には、リスクを徹底して排除した作業の標準化と、その標準作業の順守が欠かせない。仲間同士でお互いを護る標準作業の構築を図るとともに、その標準作業の徹底、定着を推進する。
  3. フクビグループは、労働安全衛生マネジメントシステムにより、負傷および疾病の予防を含め、働く一人ひとりの安全衛生の確保および向上、健康の維持および増進に取り組む。併せて、これらの活動をより確実なものとするために、労働安全衛生マネジメントシステムにおいて、PDCAを円滑に回す。
  4. より良い労働安全衛生職場づくりのため、働く人及び労働組合との協議を行い、全員参加での取り組みを進めていく。
  5. 適用を受ける法令、規則、条例、およびその他の要求事項を順守する。また、これらの改正動向を監視し、漏れなく適時反映する。
  6. 教育訓練により作業の労働安全衛生に関するスキルアップを行い、意識の向上をはかり、ヒューマンエラーを全員参加で防止する。
  7. 方針達成のため、重点的に取り組むテーマを目標に設定し、絶えずレビューをはかり、改善に取り組む。

2023年7月21日