お客様とともに

安全で安心なものづくり

フクビの製品を長く安心して使って頂くためには、良い品質であることが前提です。フクビの製品は住宅用建材の他、電気機器、産業機器、自動車等の機能部材など多岐にわたります。全ての製品がお客様に満足して使って頂ける品質を追求しております。

品質を評価する測定機器や分析機器の充実を図るとともに、工場内外にもさまざまな試験施設を設けて製品の性能を検証、お客様の満足を高めるものづくりに努めています。

屋外環境での製品の長期性能を評価する各地の屋外ばく露試験場

エアサイクル実験棟

フクビでは、日本の気候風土に適した快適性、健康、省エネルギーを追求した「エアサイクルシステム」を1984年より提案しております。床、壁、天井に空気層を設け、夏には循環層として、冬には断熱層として働くことにより、室内の快適性を高めております。これまで本社工場の敷地に実験棟を設けて製品の開発、性能の検証、品質の改善などを進めてきました。

2016年には改築を行い、引き続き製品の開発や性能の検証に活用するとともに、多くの方々に「エアサイクルシステム」を実際に体感していただく場所として整備しました。

住まいを長く使っていただくために

住まいを長く使っていただくためには、住まいの断熱性や耐久性を高めることが重要です。フクビでは、建材の断熱性・耐久性を高めていくとともに、リフォームに適した建材や工法の開発にも努めております。

フェノバボード

薄い厚みでも高断熱 高性能フェノールフォーム断熱材

発泡プラスチック系の中でトップクラスの断熱性能を誇る断熱材。熱伝導率0.019W/(m・K)のため、薄くても十分な断熱性能を持ち、高断熱住宅で厚みの制限がある部位でも余裕を持った納まりができます。
また他の発泡プラスチック断熱材に比べて、断熱性能の経年変化が少なく、性能の長期維持が可能です。自己消火性も有しており、炎が当たっても表面から炭化していくだけで、燃え広がりにくい性質を持っています。火花による燃焼試験で防火上有害な貫通孔を発生させず、安全性が高く、安心の断熱材です。

ヨクリーノ

浴室をお手軽にリノベーション『ヨクリーノ』

昔ながらのタイル張りの浴室は、冬場は寒く床も滑りやすく、ヒートショックや転倒といったさまざまなリスクが潜んでいます。
当社は衝撃吸収性・断熱効果に優れた床シート『あんから』や断熱性とデザイン性を兼ね備えた壁面化粧パネル『アルパレージ』、豊富な収納と上質感が特長の壁面収納棚『シェルファイン』などを独自開発。既存浴室に直接貼ることのできる簡単施工で、お手軽な費用と短い工事期間で美しく快適な浴室にリノベーションすることが可能です。

ウェザータイトシリーズ

漏水を未然に防止!厚みが均一な一体成形の防水部材

20年以上クレームゼロの実績を誇る防水部材です。
現場での加工が不要で、成形品をはめ込むだけのため、施工者のスキルや熟練度に左右されず、安定した施工品質を確保できます。
サッシ・パイプ・バルコニー・屋根の各部位の3面交点部をカバーする製品を揃えています。
ひと目でわかる安心感と省施工で安定した施工品質を確保できる点が評価され、2022年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
近年、豪雨や大型台風などの異常気象が頻発しており、住宅の漏水リスクは高まっています。今後も住宅の耐久性に貢献するウェザータイトシリーズのバリエーション充実に取り組んでまいります。

事業継続マネジメントの構築

フクビグループは、ものづくり、各種サービス提供を中心にさまざまなサプライチェーンの一端を担っています。大きな自然災害などにより事業が中断、休止することは、広い範囲に影響を及ぼすと考えられます。大きな自然災害が発生しても、できるだけ事業を中断、休止させず、またできるだけ早く復旧させることが重要と考え、事業継続マネジメントの構築「事業継続計画」の策定を進めております。

この「事業継続計画」は、災害発生シナリオに基づくシミュレーション訓練などを通じて、検証、定着を図るとともに、ブラッシュアップを行っております。

品質向上の取り組み

フクビグループは、企業理念として「化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する。企業経営を通じて、地域に貢献し、環境共生型社会形成に寄与する。」を掲げています。その前提となるのは、製品、サービスの品質です。確かな品質で絶えず新たな価値を提供し続けることが、開発型企業集団としての最も大きな社会的責任と考えております。フクビグループでは、品質マネジメントシステム規格ISO9001を軸として、絶えず品質向上を推進しております。

フクビ化学では、本社と開発部門などを中心にISO9001を導入、1997年8月に最初の認証を受けました。その後、対象事業所を増やしながら、充実を図ってきました。引き続き品質マネジメントシステムの維持と向上を図り、お客様の信頼と満足を最重視した品質向上の取り組みを続けております。
国際規格のISO9001は、品質に関する課題の進展、国際的な情勢、社会のニーズの変化を踏まえて規格改訂が行われます。直近では2015年に改訂され、ISO9001:2015年版となっております。フクビでは、2018年に移行を行い、引き続き、ISO9001をベースとして取り組みを継続しております。

品質マネジメントシステムISO9001の認証
対象事業所 経営戦略本部(人事総務部)、品質保証本部、事業開発本部(CFRP事業開発部、解析室)、CSE事業本部(CSE生産部)、生産イノベーション本部、SCM本部(調達管理部)、建材事業本部(本社生産部、坂井生産部、建材開発部)、精密事業本部
認証登録機関 日本環境認証機構 (JACO)
認証登録日 1997年8月28日
登録番号 QC02J0200

フクビグループ品質方針

企業理念

  • 化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する。
  • 企業経営を通じて、地域に貢献し、環境共生型社会形成に寄与する。

中長期ビジョン

  • 新たな技術開発と市場創造に絶え間なく挑戦し、快適な社会の実現に貢献する。一人一人の成長と企業の成長が一体となることで、喜びを実感できるフクビグループを目指す。

企業理念、中長期ビジョンの実現には、製品・サービスにおける品質が前提となる。フクビグループは、組織的な活動を通じて最適な品質を社会に提供していく。

  1. それぞれの業務における品質への落とし込みの程度(レベル)は、一人ひとりの品質感受性と品質改善力に帰する。担う業務を通じてお互いが感受性と改善力を高め合い、市場創造、事業領域の拡大、社会課題解決にも対応できる強靭な職場づくりを推進する。
  2. 品質の作り込みには、標準化が欠かせない。担う業務に潜在する品質リスクを徹底して洗い出し、作業の標準化、標準作業の徹底、定着を推進する。
  3. 製品・サービスの設計・開発に当たっては、利用者の安全・安心の視点に立ってライフサイクルを通じたリスクアセスメントとそのリスク低減を徹底して実施していく。
  4. 市場が製品・サービスに期待する、または要求する付加価値を客観的に判断し、適正な品質・スピード・価格など取引条件の明示と確保に働き掛ける。
  5. 法の要求や顧客との合意内容を十分に理解したうえで、達成、確保すべき製品・サービスの品質を確定し、必要な人的資源、インフラストラクチャー、仕組みを経営システムに確実に落とし込む。
  6. 製品・サービスの品質の検証を確実なものとするために、これに必要かつ適切な手段の研究にも注力し、ライフサイクル全体で最適な品質が備わるように取り組む。
  7. クレーム対処では早期報告や的確な初期対応に努めるとともに、クレームの内容や原因を深く掘り下げて分析し、対応手段やノウハウの涵養をはかる。これらは技術開発、調達、生産、流通など各業務に有効に反映する。
  8. 品質マネジメントシステムを各業務の現場でより活かせるものとしていくため、絶えずレビューをはかり、改善を推進する。

2023年7月21日 制定

JIS(日本産業規格)の認証

フクビでは、国家標準に基づいたものづくりとして、次の2つの製品カテゴリについて、JIS(日本産業規格)の認証を受けています。

  • JIS A5705 ビニル系床材(三方工場にて認証取得)2008/06/04
  • JIS A5741 木材・プラスチック再生複合材(本社工場にて認証取得)2011/09/20