株主・投資家の皆様へ

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確かな技術開発力と商品提供力で、
地域社会に愛され続ける100年企業を目指す。

株主、投資家の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
ここに平成31年3月期の事業の概況につきまして、ご報告申しあげます。

第85期の総括および第85期、今後の方向性

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。時代の転換期を迎えつつある今、開発型メーカー・フクビ化学における経営戦略を八木社長に伺いました。

Q1 平成31年3月期のフクビ化学は、どのような一年でしたか?

平成31年3月期は、当社グループの中期経営計画「Vision2019 CHALLENGE&CHANGE 目指せ100年企業!」(2017年度〜2019年度)の2年目として、計画に基づいた具体的施策を積極果敢に実践し、100年企業に向けた一層の体制強化を目指す一年となりました。
国内景気は、好調な企業業績がけん引役となり、総じて緩やかな回復基調ではありましたが、一方で資源価格や人件費の増加が続き、また特に期の後半は各国間の通商問題や政治的混乱など海外情勢の不透明感の影響により、景気回復の減速が懸念される状況となりました。
当社グループの主な事業領域である住宅業界においては、住宅取得環境が良好であったことから、持家は前年比2.0%増と回復傾向が見られ、また、分譲住宅も大きく伸長しました。貸家は減少しましたが、新設住宅着工戸数全体では、戸数953千戸(前年比0.7%増)、床面積76,573千㎡(同1.0%増)となり、戸数が2年ぶりに増加し、リーマンショック後では平成25年度、平成28年度に次いで3番目に高い水準となりました。
そのような中、当社では、成長分野への積極展開を図りました。事務所・施設向けの内装関連製品や、人工木材、浴室改修製品、車両向けの製品などへ経営資源を積極的に投入いたしました。
一方、フクビベトナムの新工場建設やフェノバボード事業の譲受、精密事業部の低反射樹脂パネル増産に伴う新工場建設等への投資も推し進めています。
生産性の向上を図るため、業務の平準化やデジタルの活用による作業の合理化を図ったほか、工場再編による生産効率の改善を進めました。
また、新しい人材育成制度や、評価基準の明確化と目標達成に対する適正評価を目的とした、新たな昇格制度の運用もスタートさせています。
これらの結果、当期の売上高は、前年比2.1%増の410億10百万円となりました。利益面では、工場再編等の生産体制の効率化を推し進めた効果が寄与し、営業利益17億66百万円(前期比29.7%増)、経常利益19億78百万円(同25.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益13億46百万円(同2.4%増)となりました。

Q2 当期にマーケットで評価を受けた製品について教えてください。

積水化学工業㈱環境・ライフラインカンパニーから譲受した高性能断熱材「フェノバボード」を、平成31年1月に販売開始しました。今後、住宅の更なる高性能化ニーズに応えられる製品として、当社グループの強みを生かした販路拡大を目指してまいります。
また、人工木材「プラスッド」や、その戸建用エクステリア商品「ソライエデッキ」が引き続きご好評をいただいており、請負工事付きの受注が順調に推移しました。
低反射樹脂パネル「ハーツラスAR」も、エンジニアリングセールスの強化により、車載用を中心として受注を確保しております。

Q3 中期経営計画の進捗状況についてお聞かせください。

中期経営計画を遂行していくためには、「守る領域」と「攻める領域」を正しく捉え、経営資源の配分を戦略的に行っていくことが大切です。
当社グループの中期経営計画は若手・中堅社員が中心となって「100年企業」を掲げてまとめあげてくれたものです。
現在、次代を担う彼らを中心にした組織の活性化も同時に推進することで、新たな技術開発、新たな付加価値を生み出す源になればと考えています。

中期経営計画「Vision2019 CHALLENGE&CHANGE 目指せ100年企業!」(2017年度〜2019年度)
【基本方針】
①成長分野への積極展開

• 成長分野へ経営資源を積極的に配分する。
• 快適な社会の実現に向けて新規に拘った技術開発・商品開発を行う。
②生産性向上による利益の創造
• 全社合理化運動を実施する。
• ビジネスモデルの変革を推進する。
③挑戦と変革を実現する経営基盤の確立
• 一人一人の成長と企業の成長が一体となるために、人材育成制度を革新し、全社員の総戦力化を実現する。

中計最終年度となる第86期は、これらの取り組みの総仕上げの時期であり、引き続き上記の基本方針の定着化を図り、更に一段上のステップに踏み出す基礎固めの年度となれるよう、「CHALLENGE&CHANGE」を強力に推し進めてまいります。

Q4 今後の成長戦略についてのお考えをお聞かせください。

当社グループの成長の鍵は、将来に亘るニーズを的確に把握し、それを当社独自の新しい技術で開発し商品化に結び付けるところにあると考えています。
主戦場である住宅市場では、耐震など安全面の機能を重視した製品や、防音等新しい価値を創造した製品などは、今後ますます需要が高まることでしょう。
また、エネルギーを使わない住宅への方向性に沿った新商品の開発、コミュニティ全体での計画的なリフォームなど、住宅市場は減少傾向でもまだまだ開発の余地があり、そのニーズをエンジニアリングセールス等によりしっかりと把握し、取り組んでまいります。
加えて、産業資材分野は当社グループの今後の成長分野と位置付けており、特に車両向け光学系製品(導光棒)や、トラックの軽量化を目的とした車両用部材の樹脂化など、さまざまな提案活動を開始しております。

Q5 グローバル戦略についてはいかがでしょうか?

フクビアメリカ(FUKUVI USA)は、米国市場の旺盛な建材の需要を受け、引き続き順調に業績を伸ばしております。米国工場の生産体制としましては、前期に製造ラインを増設し20ライン体制で対応しており、更なる増産も視野に入れております。
フクビベトナム(FUKUVI VIETNAM)は、これまで操業しておりました賃借工場が手狭になり、また今後拡大する需要に応えるため、昨年より自前の工場を建設しておりましたが、令和元年5月に竣工し、新たな一歩が始まったところです。新工場では、住宅建材、家電用部材、車両関係部材などの生産を行い、ベトナム・ASEANエリアでの製造・販売の中核拠点としての更なる成長を期待しております。
タイフクビ(FUKUVI THAILAND)は、昨年10月より24時間稼働を開始し、軌道に乗りつつあるところで、今後本格展開を図っていく所存です。
海外売上高比率につきましては、今後は10%を目指し、受託生産を中心に取引先企業の住宅建材や家電用部材の製造を進めてまいります。

Q6 最後に、株主の皆様へメッセージをお願いいたします。

当期は、定期的に実施しております個人投資家さま向けIR説明会や、株主さま向け工場見学会を初めて開催するなど、より多くの方々に当社グループを知っていただく機会を設けることができました。この活動は今後も続けてまいりたいと思います。
また来期は、中期経営計画の最終年度を迎えており、計画に掲げた基本方針に則り、フクビグループの全社員が同じ志、同じベクトルで成長を目指し、挑戦を新たな企業価値に変えることで、もう一段上のステージに駆け上がれる一年としたいと思っております。
常に挑戦し、絶え間なく自己変革する姿勢を忘れず、当社グループが一丸となって競争優位を創り上げることこそが「100年企業」に向けてのチャンスを広げる最善の道です。
今後も中長期を見据えた計画の着実な実行により、株主や投資家の皆さまのご期待に応える企業へと成長を果たす所存ですので、変わらぬご支援とご理解を賜りますようお願い申しあげます。

財務ハイライト

連結売上高

連結売上高

連結経常利益

連結経常利益

連結当期純利益/連結1株当たり当期純利益

連結当期純利益/連結1株当たり当期純利益

連結総資産/連結純資産

連結総資産/連結純資産

自己資本比率/時価ベースの自己資本比率

自己資本比率/時価ベースの自己資本比率

債務償還年数/インタレスト・カバレッジ・レシオ

債務償還年数/インタレスト・カバレッジ・レシオ

■いずれも連結ベースの財務数値により計算している。
■株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式数控除後)により算出している。
■キャッシュフローは営業キャッシュ・フローを利用している。
■有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としている。