環境
事業活動に伴う二酸化炭素排出量の年度別推移
二酸化炭素の排出量は年度ごとの製品の生産量の変動にも大きく影響を受けますが、省エネルギーの取り組みを通じた排出量削減に継続して努めております。
省エネルギーの取り組みを通じた温室効果ガス排出削減も重要ですが、製品を開発して社会に提供していく企業の役割として、製品が社会で使用されるとき、排出削減に寄与できるかどうかも重要です。当社の製品の多くは住まいで使われますので、住まいの省エネルギーに繋がる製品の開発にも注力しております。
また、2020年度にSDGs宣言、2021年度に具体的数値目標を掲げて以降、CO₂排出量の「30%削減」を目標とし、その基準年を2019年度と設定しております。

※上記グラフ内の数値はフクビグループにおける排出量です。
2023年度拠点別の二酸化炭素排出量構成比
フクビグループのCO2排出量(Scope1,2)の拠点別構成比を示すグラフです。
CO2排出量のほとんどはエネルギー消費に由来するものです(非エネルギー起源CO2は約2%)。
各拠点ともに生産性の改善、機器等の改善など省エネルギーを軸にCO2排出量の削減を進めています。
CO2排出量はフクビグループの中でもフクビ化学が約73%、更にその中でも本社工場、坂井工場が排出量の多くを占めます。ともに省エネルギー法による「第一種エネルギー管理指定工場」の指定を受けており、継続的な省エネルギーを推進しております。

Scope1~3排出量(算定範囲:フクビ化学工業株式会社単体)
Scope1&2に加え、Scope3についても算定を行いました。算定範囲はフクビ化学工業株式会社単体です。
※Scope1&2については算定範囲をフクビグループとして公表しておりますが、以下表内には、フクビ化学工業株式会社単体の数値を記載しています。
(単位:t-CO2)
フクビ化学工業単体 |
2023年度 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
Scope1&2 | 14,218 | |||||
内訳 | Scope1 |
2,970 |
||||
Scope2 | 11,248 | |||||
Scope3 | 177,052 | |||||
内訳 | カテゴリ1 | 購入した製品・サービス | 139,606 | |||
カテゴリ2 | 資本財 | 1,635 | ||||
カテゴリ3 | Scope1,2に含まれない 燃料及びエネルギー |
2,317 | ||||
カテゴリ4 | 輸送、配送(上流) | 4,441 | ||||
カテゴリ5 | 事業から出る廃棄物 | 575 | ||||
カテゴリ6 | 出張 | 110 | ||||
カテゴリ7 | 雇用者の通勤 | 299 | ||||
カテゴリ8 | リース資産(上流) | 4,837 | ||||
カテゴリ9 | 輸送、配送(下流) | - | ||||
カテゴリ10 | 販売した製品の加工 | - | ||||
カテゴリ11 | 販売した製品の使用 | - | ||||
カテゴリ12 | 販売した製品の廃棄 | 23,209 | ||||
カテゴリ13 | リース資産(下流) | 23 | ||||
カテゴリ14 | フランチャイズ | - | ||||
カテゴリ15 | 投資 | - |
※算定範囲は、フクビ化学工業株式会社単体です。
※排出原単位は、【IDEAv3.4】と【サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベースv3.4】を利用しました。
※カテゴリ4はトンキロ法(輸送重量×輸送距離×排出原単位)で算定しました。
※カテゴリ9.10.11.14.15は以下の理由により、算定対象外としました。
カテゴリ9 :自社が荷主とならない全商品の配送の把握は困難であり、算定対象外としています。自社が荷主となり配送した際の排出量は、カテゴリ4に
含まれます。
カテゴリ10:加工を行う商品が多く、加工方法が多岐にわたり算定が困難なため算定対象外としています。
カテゴリ11:算定対象外としています。
カテゴリ14・15:該当する活動がなく算定対象外としています。