IR情報

株主・投資家の皆様へ

化学の力で社会に貢献し、未来を拓く企業として力強い成長戦略を実践。

第82期の総括および第83期、今後の方向性

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。時代の転換期を迎えつつある今、開発型メーカー・フクビ化学における経営戦略を八木社長に伺いました。

Q1第82期のフクビ化学はどのような一年でしたか?

A

当期の事業環境は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減があった前年度と比べて、新設住宅着工戸数が4.6%増の921千戸、着工面積は2.1%増の75,592千m²と、前年度よりわずかながら伸長しました。
一方で、民間非居住市場については着工面積が、前年度より1.6%減少し、なかでも医療福祉関係においては24.3%の減少となるなど、好況を期待していた市場が冷え込む結果となりました。
こうした市場環境への対応策として、当社は首都圏を中心とした大都市部に経営資源を配分し、また商品開発においては、リフォーム市場向けに商品リニューアルを重点的に行いました。このような選択と集中による積極的な戦略が功を奏し、当期の売上高は38,714百万円(前年比1.5%増)となりました。
利益面では、原材料の統廃合による合理化やナフサ価格の下落の影響もあり、経常利益は1,520百万円(前年比19.9%増)となり、おかげさまで増収増益を果たすことができました。

全国新築住宅着工数の推移

Q2マーケットで高評価を受けた製品についてお教えください。

A

東日本大震災の経験から、震災時に多発する天井落下事故の防止が当社の使命と考え、燃えにくく、軽量で、大きな面積でも施工が可能な膜天井システム「リフォジュール不燃膜天井」を新たに開発し、販売を開始いたしました。同商品は、既存天井システム材から大きく進化した防災への新しい視点と高い性能が評価され、グッドデザイン賞・ベスト100を受賞いたしました。既に多くの公共施設で採用をいただいており、今後ますますの需要拡大を見込んでおります。
さらに、オフィスの配線を機能的に収納するフリーアクセスフロアの「TN-50」も大幅に伸長いたしました。軽量で敷き並べるだけの省施工という特性が、慢性的な職人不足問題への打開策としてご評価をいただいております。
また、観光バスやマイクロバス向けの樹脂押出製品や、カーナビのパネル向けの反射防止機能付パネルも好調に推移しております。

Q3新たに設立された海外子会社についてお教えください。

A

2014年にタイで現地の企業と経営してきた合弁企業を経営方針の違いから提携を解消しました。しかしその後、タイにある日系企業からの多大な要望をうけ、再進出することとしました。当面はフクビベトナムと連携し、タイを中心にASEAN諸国にむけ、産業用資材および建築用資材をOEM販売します。さらには、ASEAN諸国の住生活環境の向上・改善という大きなテーマをもって、製品の開発・製造・販売に取り組むことで、海外売上高比率10%の早期達成を目指します。

Q483期の商品戦略についてお聞かせください。

A

当社グループでは、「環境配慮」「安心・安全」「高齢者対応」の3本柱に加えて、建築業界の職人不足を補う「省施工性」をキーワードとした商品開発を進めます。そして、今後伸長が予測される「リフォーム・リノベーション」「非住宅」をターゲット市場として、水回りや居室向けの商品ラインナップの拡充や、現場のニーズにリアルタイムに対応するために工務店・リフォーム店・ハウスメーカー・ゼネコン様等と共同商品開発を推進していきます。
また当社のコア技術である異形押出成形技術と精密事業で構築したコーティング技術を融合させるといったような、各事業で構築してきた技術の相互活用といったシナジーにより新技術を創出し、より高い付加価値を持つ製品づくりにも取り組んでいきたいと考えております。

Q5フクビ化学が開発型企業として果たすべき役割とは何でしょうか?

A

技術革新、商品革新を通し、お客様の期待にお応えできる新しい価値創造をし続けることが当社グループの役目です。同時に地域共生型のモノづくりへも一歩踏み出す時が来ていると感じています。当社が本社を置く福井県のある北陸は、モノづくりを得意とする地域です。しかし積み重ねられてきた高い技術は個人や企業が抱え込む形で点在し、世に出て役立つチャンスを失っています。今後は、より大きな視点をもって社会全体の発展を考えるなら、散在する技術を集約してパッケージ化し、必要に応じて複数の技術をワンストップで提供できるようにすることが望ましいでしょう。当社は、古くから蓄積されてきた地域に眠る技術を掘り起こし、優れた技術をつなぐプラットフォームとなり、日本の技術発展に寄与したいと考えています。

Q6最後に株主様へのメッセージをお願いします。

A

2020年の東京オリンピックに関連した都市部の再開発によって商業施設の着工は活性化し、少子高齢化・インバウンド増加に伴い医療福祉施設および宿泊施設が大きく増設すると見込まれ、建築資材分野は堅調を予測しています。また、産業資材分野においても民間設備投資は回復傾向にあり、明るい材料が見受けられます。しかしながら、少子高齢化という大きなマイナスの影響を受けやすい既存市場は、中長期的には決して明るいとは言えません。
よって、持続的な成長を図るためには「既存事業の選択的維持拡大と成長分野の創造」を実行しなければなりません。
そして何よりも化学の力でモノづくりをする開発型企業集団という誇りをもって、他社にはない独自の力を磨き、新しい価値を創造し続けなければなりません。当社の高い技術と独創的な発想を、今社会が抱える超高齢化社会や環境問題、災害対策といったさまざまな問題に活かすことで、社会的責任を果たしてまいります。そしてこれらを実現するための盤石な体制づくりとして、男女共同参画のさらなる推進や、若手幹部の育成など、100年企業にむけての施策に積極的に取り組む所存です。
新たな価値を創り、人を育てることをたゆまず続け、株主や投資家の皆様のご期待に応える企業へと発展させてまいります。今後も変わらぬご支援とご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

財務ハイライト

  • 連結売上高

    連結売上高

  • 連結経常利益

    連結経常利益

  • 連結当期純利益/連結1株当たり当期純利益

    連結当期純利益/連結1株当たり当期純利益

  • 連結総資産/連結純資産

    連結総資産/連結純資産

  • 自己資本比率/時価ベースの自己資本比率

    自己資本比率/時価ベースの自己資本比率

  • 債務償還年数/インタレスト・カバレッジ・レシオ

    債務償還年数/インタレスト・カバレッジ・レシオ

  • いずれも連結ベースの財務数値により計算している。
  • 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式数控除後)により算出している。
  • キャッシュフローは営業キャッシュ・フローを利用している。
  • 有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としている。
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