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2025.09.30

『光ガイディングバー PFASフリータイプ』の開発に関するお知らせ

フクビ化学工業株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役:森 克則)は、フッ素化合物(PFAS)を一切使用しない 『光ガイディングバー PFASフリータイプ』を新たに開発しました。

本製品は、欧州をはじめとするグローバル自動車メーカーの厳格な環境規制やサステナビリティ要求に対応しつつ、従来品と同等以上の高い発光性能を実現しています。これは、車内アンビエントライトやインテリア照明の新たな選択肢として、今後のグローバル展開が期待される製品です。

従来は発光性能を保つために外装にPFASを使うのが一般的でしたが、当社は独自技術によりそれを不要とし、環境負荷を大幅に低減しました。特許はすでに出願済みで、国際出願も予定しています。

 

PFASフリータイプと従来品 発光性能比較 ※PFASフリータイプは、従来品と同等以上に発光しています。

 

開発の背景

自動車業界において、車内空間の快適性やデザイン性向上のため、アンビエントライトなどのイルミネーション部材の需要が拡大しています。一方、欧州を中心にPFAS(フッ素化合物)規制が強化されており、グローバル自動車メーカーやサプライヤー各社もサステナビリティ対応を加速させています。こうした市場環境を受け、当社はPFASを一切使用せず、かつ従来品と同等以上の発光性能を持つPFASフリータイプを開発するに至りました。

 

製品概要

製品外径(mm):φ3.5、φ6.3

硬さ:ハードタイプ(従来のハードタイプより柔軟性あり)

長さ:最大2mまで対応可能

 

今後の展開

現在、製品仕様の最終調整と量産体制の構築を進めており、2026 年 4 月以降の量産開始を予定しています。

今後は、環境配慮型のPFASフリータイプと従来品の両ラインアップを揃え、グローバル自動車メーカーやサプライヤーの多様なニーズに応える製品展開を強化していきます。また、海外展示会への出展も検討中であり、グローバル市場への認知拡大を図ります。試作品のサンプル提供については、準備が整い次第、順次対応を開始する予定です。

 

『光ガイディングバー』の特長

1.    均一な発光性能
        円柱状の成形部材に片側からLED光を入光することで、光が内部で拡散し、全体が美しく均一に発光します。

2.    選べる2タイプの硬さ
        柔らかいソフトタイプと硬めのハードタイプをラインアップ。用途や設置環境に応じた選定が可能です。

3.    上質な光の演出

    特にソフトタイプは柔軟性と発光性に優れ上品で美しい光を演出できることから、自動車内装のイルミネーション部材としても採用されています。

 

                    

 

『光ガイディングバー』の活用例

自動車内装(アンビエントライト、ドアトリム、センターコンソール等)をはじめ、家電、ロボット、ゲーミングチェア、インテリア照明、建築資材など、幅広い分野での活用が可能です。