新着情報
2025.02.28
木質パネルを用いた置床システム『モクユカ』の4社共同開発に関するお知らせ
フクビ化学工業株式会社(福井県福井市、代表取締役:森克則)と、ジャパン建材株式会社(東京都江東区、代表取締役:小川明範)、株式会社ミヨシ産業(鳥取県米子市、代表取締役:谷野利宏)、株式会社鳥取CLT(鳥取県西伯郡、代表取締役:谷野利宏)は、国産材100%の木質置床システム『モクユカ』の4社共同開発事業を進めております。ジャパン建材・ミヨシ産業を販売窓口とし、2025年4月の発売を目指しております。
開発の背景

2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みのひとつとして、建築物における木造化・木質化を進めることで、炭素固定を担い、木の循環を促すことが重要となります。SDGsやESG投資などの後押しもあり、ここ数年で公共建築物を中心とした木造・木質化は増加してまいりました。しかし、木造化には、コスト的な問題や技術的な課題があります。また、木質化においては、内装制限の制約もあり、木材利用量を増やすには、問題・課題が多くあります。
「コスト負担は少なく、国産材の利用量を増やしたい」といったニーズに応えたく、我々4社にて開発タスクフォースを組織致しました。開発ポイントは、①既製品・流通している材料を用いること、②既存技術や知見の応用、③従来のフリーアクセスフロアと同様の施工方法、としております。また、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の観点から、木質置床システム『モクユカ』は、回収された後も別の木質製品(パーティクルボードなど)へ生まれ変わる仕組みを考えております。木材の利用促進を進めながら、資源の循環、長期的な炭素固定へと繋がる仕組みとなります。
製品特長
・12mm厚の木材を3層に直交して貼り合わせたことで、短所である伸縮や狂いを改善し、寸法安定性に優れております。
・木材が持つ優れた保温性能や吸放湿性能、抗菌、癒しの効果などが期待できます。
・木材利用量の把握が容易となります(㎡あたり0.036㎥の木材を利用する)。
・「化粧(A)」「野物(B)」の材面グレードと2種類の塗装仕上げをご用意しております。
・樹脂製支柱は、軽量で搬入・施工時の負担は軽減され、より省力化された計画が可能となります。
※注意:天然木を用いておりますので、干割れや反り、汚れなど生じる場合がございます。
当社の役割
・システム床メーカーとしての知見を活かした開発協力と樹脂製支柱の供給
・樹脂成型メーカーならではの「木を活かす」ものづくりによる「木材の利用促進」への貢献
販売に関するお問い合わせ先
ジャパン建材株式会社 木構造建築室 担当:吉川様・内野様
☎ 03-5534-3719
E-mail ew@jkenzai.com
株式会社ミヨシ産業 プレカット事業部 担当:高野(こうの)様
☎ 0859-56-6868
E-mail kono@miyoshi-san.co.jp