株主・投資家のみなさまへ

代表取締役社長八木誠一郎代表取締役社長 八木誠一郎

第77期の経営戦略および今後の方向性

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。 構造改革を推進し、新たな時代の幕開けを迎えようとしている 開発型メーカー・フクビ化学における経営戦略を八木社長に聞きました。

Q1 第77期のフクビ化学は、どのような一年でしたか。

答え

第77期における当社の経営環境は、海外経済の改善ならびに景気刺激策により景気回復の兆しが見られたものの、急激な円高などマクロ経済の影響を依然として受けました。しかしながら、住宅業界は住宅エコポイントなどの追い風を受け、平成22年度の住宅着工数は前年度を5.6%上回る819千戸、床面積ベースでは9.0%上回る73,876千uと順調に推移したため、外装建材、内装建材などでの売上が伸張いたしました。また、当期は断熱材・遮熱材などエコ商材のラインナップが拡充したことや、販売費および一般管理費の更なる見直しにより、利益率が改善し、その結果、利益面では大幅な増益を確保することができました。

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Q2 第二次中期経営計画の最終年度でしたが、成果はいかがでしたか。

答え

フクビ化学の存在意義は、開発型メーカーであり続けることです。未来永劫そうあるために、大鉈をふるったのが第二次中期経営計画でした。計画を策定した後、世界的な金融不安などの影響を受けたこともあり、順調に計画が進行したとは言い難い状況がつづき、残念ながら数値目標として掲げていた経常利益率(ROS)7%は大きく未達となりました。しかし、生産工程の効率化やスピードアップが図れたこと、利益率の良い製品の開発が進んだことなどにより、実質的な成果は得られたと考えています。次年度からはじまる第三次中期経営計画では、第二次中期経営計画で培われた筋肉質な経営体質を活かして建築資材事業、精密事業、産業資材事業の3事業が収益の柱となることを目指してまいります。

第三次中期経営計画 7つの基本戦略
  • 当社グループにとっての成長分野を定めて、利益率の高いビジネスモデルを構築する。
  • 当社グループにおける不採算分野を明確にし、事業の方向性を見極め健全な姿へと脱却する。
  • 競争力のある新たな要素技術を開発・確立し、高付加価値製品群を創出する。
  • バイオマス活用技術を確立し、将来の事業の核となる分野に成長させる。
  • 中国市場進出を足掛かりに、今後の海外展開における進出地域、事業領域を見極める。
  • インフラにおける成長阻害要因を浮き彫りにし、戦略的基盤を整える。
  • IFRS導入に伴う決算財務報告態勢並びに経営管理態勢を再構築する。
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Q3 環境共生、安全・安心への取り組みが進んでいるようですが。

答え

フクビ化学の長期経営ビジョンに「化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する」「企業経営を通じて、環境共生型社会形成に貢献する」があります。 環境共生、安心・安全といったテーマは、私たち開発型メーカーにとり、事業モデルの命題でもあります。平成23年3月11日に発生しました「東日本大震災」およびその後の諸問題におきましても、私たちにできることがもっとあるのではないかと身につまされる思いです。被災地の一日も早い復興を願うとともに、フクビ化学といたしましても、より社会のためになる、ご恩返しできるような技術開発を進めていきたいと考えております。第三次中期経営計画では、それらの思いも込め、環境・エコ事業を将来の事業の核となるようにバイオマス材料技術・成形技術の確立を目指してまいります。

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Q4 今後の展開についてのお考えをお聞かせください。

答え

住宅産業において、地域の工務店さまと全国展開のハウスメーカーさまの間では、コスト訴求の競争が激化しています。当然、素材を提供する私たちもその影響を受けますし、量的なものにだけ頼ると販売価格はますます厳しくなっていきます。 そこで、フクビ化学としては、今一度、開発型メーカーの原点に立ち戻り、住宅・建物における顧客ニーズの変化を素早く捉えながら、少しでも早い商品開発により、新しい価値を提供していこうとしております。そうすることこそが企業経営の中でプロモーションも含めた販路開拓につながり、新たな収益機会を生むチャンスになります。また、今後は積極的に中国など新興国への展開を進めてまいります。中国はいま住宅文化の質の向上に取り組んでいる国です。フクビ化学が日本で培ってきた経験値がきっと役立つと確信しております。

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Q5 最後に、総括をお願いいたします。

答え

フクビ化学は、異形押出成形技術を基盤にした技術開発をこれからも屋台骨にしてまいります。 加えて、第三次中期経営計画で技術資産の棚卸を行い、より機敏な企業体として活動できるよう組織変更を行います。そして、素材やエネルギー、光などの様々なカテゴリーにおいて、住宅建材をはじめ多くの事業領域に化学的視野を持って取り組み、創造と進化に挑戦する開発型メーカーとしてさらなる成長と飛躍を目指します。株主や投資家の皆様におかれましては、今後もフクビ化学の潜在的な企業成長力をバランスよく見ていただき、実質的な利益を評価していただければと思います。

組織改定のポイント
  • 「フクフォームEco 事業推進室」の設置
  • 「技術開発本部」を廃止し、旧商品開発部門は「営業本部」に、旧技術部門は「生産総括本部」に再編
  • 「精密事業本部」を「生産統括本部」に移管
  • 「経営企画本部」を廃止し、「業務改革推進室」の機能は「生産統括本部」に移管、「経営企画部」は「経営企画室」に改組
  • 「システム開発部」を「管理本部」より独立し、「情報システム企画室」に改組
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財務ハイライト

  • 連結売上高

  • 連結経常利益

  • 連結当期純利益/連結1株当たり当期純利益

  • 連結総資産/連結純資産

  • 自己資本比率/
    時価ベースの自己資本比率

  • 債務償還年数/
    インタレスト・カバレッジ・レシオ

  • いずれも連結ベースの財務数値により計算している。
  • 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式数控除後)により算出している。
  • キャッシュフローは営業キャッシュ・フローを利用している。有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としている。